【2023年12月7日追記】
上越新幹線では2023年3月18日から、すべての列車が北陸新幹線と同じタイプの車両(E7系)で運転されるようになりました(くわしくはこちら)。この記事で取りあげる車両は、東北新幹線「やまびこ」「なすの」の一部に残るだけで、上越新幹線からは引退しています。
上越新幹線「とき」「たにがわ」、東北新幹線「やまびこ」「なすの」の車両(E2系)には、デッキに荷物置き場がある。
E2系は、1998年の長野オリンピックに合わせてデビューした古株の車両だ。長野方面からはすでに引退したが、2010年まで製造が続いたため一大勢力となっており、見かけるチャンスはまだまだ多い。
荷物置き場は10号車を除く各車両のデッキに1か所ずつ(2-4号車と6号車には2か所)あり、予約することなく利用できる。スキーグッズや楽器など、客室に持ち込むのがむずかしい大荷物があるときに活躍するはずだ。
E2系の荷物置き場は細長い形をしており、上段と下段でスーツケースなどを1つずつ置ける(ベビーカーを置いている人もいた)。真ん中のバーと棚板は簡単にたためるので、長尺物でもOKだ。
上のバーはスイングしないので、ワイヤーなどで荷物にロックをかけるなら上段を使ったほうがよさそうだ。下段にポンと置いただけでは、盗んでくださいと言っているようなことになってしまう。
細かい話だが、この荷物置き場の幅は号車によって少しずつ違うことがわかった。1号車と5号車は40cm(左の写真)、2号車と4号車は44cm、3号車は47cm(右の写真)である。6-9号車は未調査だが、そちらもおそらく一定してないと思われる。
とはいえ最もせまい幅40cmでも、さほど使いづらさを感じることはない。この記事の1枚目と2枚目の写真は40cmのところで撮影しているが、筆者のスーツケース(厚さ28cm)も問題なく置けていることがわかる。
座席の上の荷物棚も大きな荷物に対応している。筆者のスーツケースはそれなりにはみ出るが、それでも横幅の4分の3以上が棚にかかっており、落ちることはなさそうなのでこれでよしとした。壁に対して鋭角な棚のため、これより小さなもの(幅45cm以下)ならまったく問題ない。
高さは見たところ35cmくらいで、デッキの荷物置き場ほどではないがこちらもゆとりがある。東日本の新幹線は、天井に置き忘れ防止用の鏡がついているところが親切だ。
座席の間隔は最近の車両にくらべると少しせまく(それでも在来線の特急よりは広い)、筆者のスーツケースには足元置きはきびしかった。一応置くことはできるが、前の人がリクライニングをしたらアウトである。足元に無理なく置ける荷物のサイズは、厚さ25cmまでである。