
「やくも」は岡山で新幹線と接続し、米子や松江など山陰の主要都市を通り、出雲市までをむすぶJRの特急列車である。2024年に車両が新しくなり、より広々とした快適な列車に生まれ変わっている。特急やくもに大きな荷物を載せるかたに向けて、荷物置き場などの状況をまとめる。

ラック式の荷物置き場は普通車、グリーン車関係なく客室の出雲市方に1か所もうけられている。特急やくもは全席指定だが、荷物置き場に予約は必要ない。その代わりセキュリティ系の機能がまったくないので、貴重品の管理には注意を要する。広さもやや控えめなので、混雑する時期には取り合いになりそうだ。

特急やくもは座席の上の荷物棚がとても大きくて使いやすくなっており、基本的にはこちらを使うのがおすすめだ。100Lのスーツケースでもほとんどはみ出さずに載せることができる(筆者のスーツケースの大きさはこちらに掲載)。棚の位置が低いので背の低い人でも使いやすい。実際、背の高い人が窓側に座ると、立ったときに頭をぶつけそうになる。

座席の前後間隔は新幹線と同じ(!)で、足元も荷物置き場として使える。在来線の特急は新幹線よりせまいケースが多いが、特急やくもでは新幹線から乗り換えるときに違和感がないように、あえて広くしているとのことだ。このように座席周りのスペースがかなり充実しており、よほどの大荷物でなければ気軽に持ち込むことができる。

一方でラック式の荷物置き場は、この大きさのスーツケースを載せると棚板の4割近くを占める。下段は高さが約85cmあるので普通に置けるが、これが上段では約55cmなので立てて置くことができない。奥行きも70cmくらいしかないので、やや無理のある置き方になった。

グリーン車は4両に1両の割合で連結されており、4両編成のときは1号車、8両編成のときは1号車と5号車がそうだ。座席が2列+1列になっていて、普通車にくらべて広いといえば広いのだが、フットレストがあるため荷物の足元置きは不可である。

グリーン車では、荷物置き場は座席が1列になっている側に設置されているため、普通車よりも奥行きが短い。筆者のスーツケースは向きを変えないと収まらず、上段と下段で1個ずつしか置けなさそうだった。ただしグリーン車の座席は17名分しかないので、普通車ほど荷物置き場の取り合いにはならないだろう。

3号車と7号車にはフリースペースがある。立ち客用の設備だが、空いていればベビーカーや折りたたみ自転車などを置いておけそうだ。これとは別に授乳などに使える多目的室もあり、車掌に申し出れば使わせてもらえるとのこと。