特急「サフィール踊り子」の荷物置き場について

 

特急「サフィール踊り子」の荷物置き場について

「サフィール踊り子」は、東京と伊豆をむすぶJRの特急列車である。専用の車両「E261系」が使用され、毎日1往復(+臨時で1往復の計2往復)が運転されている。サフィール踊り子に大きな荷物を載せるかたに向けて、荷物置き場などの状況をまとめる。

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E261系は8両編成で、2号車と3号車が個室、4号車が食堂車、残りの車両が座席車である。ご存知のとおりこの列車には普通車がなく「通常の」グリーン車である5-8号車がもっともスタンダードな設備となる。

荷物置き場は6-8号車に4区画ずつと5号車に2区画、この4両で計14区画ある。鍵はないが客室の中にあるため、盗まれるリスクはさほど高くないといえる。位置は下の表のとおりに決まっており、下りでは5号車か8号車、上りでは6号車か7号車に乗ると荷物置き場のほうを向いて座ることができる。

【参考】特急サフィール踊り子(E261系)の荷物置き場の位置

  • 5号車:伊豆急下田方(1番A付近)
  • 6号車:東京方(12番A-C付近)
  • 7号車:東京方(10番A-C付近)
  • 8号車:伊豆急下田方(8番A-C付近)

※数字とアルファベットは座席番号を表す。

 

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荷物置き場は通路をはさむように設置されており、片方は高さがあるタイプ、もう片方は奥行きがある2段式である。どちらも広いので、荷物が大きすぎて収まらないということはないだろう。

※スーツケースの大きさはこちらに掲載。

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5号車から8号車にかけては、座席の上に荷物棚もある。あまり目立たないデザインだが思いのほか広く、筆者のスーツケースもすっぽりと収まった。

正直なところよほど身長や腕力に自信がないのでなければ、先に紹介した荷物置き場よりもこちらのほうがおすすめだ。透明な棚は置き忘れ防止にも一役買っている。

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普通車のないE261系には、グリーン車よりさらにグレードの高い客室も用意されている。それが1号車の「プレミアムグリーン」だ。サフィール踊り子のために新しくもうけられたクラスで、通常のグリーン料金に1,500〜2,500円ほどを加えたプレミアムグリーン料金がかかる。

黒でまとめられた内装に重厚な座席の組み合わせはインパクト大だが、惜しいことに座席の上に荷物棚がない。実用性より見た目を重視しているのだろう。

 

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プレミアムグリーン車の荷物置き場は、客室に入ってすぐのところに1か所だけある。大きさは十分だが鍵がないのはグリーン車と同じで、特に下り列車では荷物置き場に背を向けて走ることになるため、盗難防止には気を遣う。幸い壁に固定されたバーが2本あるので、ワイヤーロックのようなものを持ち込めば取りつけることはできる。

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プレミアムグリーン車では、足元(前の座席の下)に荷物用のスペースがある。高さは24cmで機内持ち込みサイズのスーツケースなら収まるが、荷物棚を完全に代替できるほどの性能はない。どの号車に乗ってもゆったりとくつろぐことはできるが、プレミアムグリーンに関しては荷物置き場が割を食ってしまった感じがする。

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通常のグリーン車でも、座席の間隔は文句なしの1160mmである。わざわざプレミアムグリーンに課金せずとも、これで十分すぎるほど快適だ。通常のグリーンかプレミアムグリーンかに関係なく、すべての座席に電動レッグレストがついているが、足元にドカンと置くともちろんこれは使えない。